写真で危険探し授業 & ショート訓練

防災教育教材

Abstract

45分の授業の前半で,写真で危険探しをする力をつけた上で,身の安全を確保する適切な大勢(だんごむしのポーズ・さるのポーズ・あらいぐまのポーズ)を確認する.授業の後半では,緊急地震速報の報知音を活用して実際に訓練を実施する.この際,なぜそこに身を寄せたのか,他にどんな危険がありえたか,などをふり返ることに時間を割き,校庭への集合などは割愛する.

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【写真で危険探し授業について】

通常授業中の,自分が写っている写真を用いて,地震が発生した場合に危険になりそうなものを探す.「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」の3つの「ない」がどこで守られるかを確認し,実際に机の下に入ったり,(掃除中などを想定して)机がない状況下での身の安全の確保を行ってみる. 導入では,世界や日本の地震の震源地図を見せて日本は地震大国であることを知り、防災について学ぶ重要性を伝える。次に、実際の阪神淡路大震災や東日本大震災の映像を見て、地震発生時に起こりうる危険(3つのない)について考える。

【ショート訓練について】

従来の避難訓練の多くが,ウーウーというサイレン音のあと「地震が発生しました.児童の皆さんは机の下に入りましょう」の合図で始まり,子供たちはのそのそと机の下に入る.やがて「揺れが収まりました.児童の皆さんは落ち着いて整列し,校庭に集合してください」の放送をもとに全校児童が校庭に集合する.このとき,何分何秒かかったかを校長が測定していて,訓練全体の総評は「前回より何秒縮んだか」に終始する.

現実の地震が発生した時にこれで対応できるかどうか,検証してみよう.

まずまちがいなく,地震は不意打ちでやってくる.そして被害をもたらすような大きな揺れでは人は「自分の意志で行動できない」「這って歩くことも困難」である.一体誰が放送席に行くのか.

仮にタイミングよく放送席にいたとしよう.揺れを感じてすぐさま,冷静に「地震が発生しました.児童の皆さんは机の下に入りましょう」と言えるだろうか.1995年の阪神・淡路大震災でも,2004年の中越地震でも,2016年の熊本地震でも,直下型の地震の強烈な揺れは約10秒である.教員は,強い揺れの中で10秒以内にこれを言い切る練習をしているだろうか.どれほど練習しても,10秒ほどかかるのではないだろうか.その間に人的被害が出ているというのが,過去の災害の教訓である.

さらに学校によっては,揺れで停電した場合に放送ができない構造になっているだろう.「揺れが収まりました.児童の皆さんは落ちついて・・・」はどのように周知するのか.

多くの学校でなされているこういった避難訓練は極めて非現実的である. 写真で危険探し,および,ショート訓練の授業はこれらの課題を解消するために開発された。児童自らが様々なシチュエーションで危険を即座に判断し,身を守る練習をすることで、地震発生時に教員からの指示を待たずとも児童自身の判断で身を守る能力を習得できる。訓練を通して身についた力は、学校内に限らず,登下校中や自宅での地震発生時にも生かされていることがいくつもの実践校から報告されている。

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