大学生のクリスマス・イブの夜はもちろんゼミです.切磋琢磨しあう仲間とともに過ごすイブなんて素敵じゃないですか.青春じゃないですか.そんな青春を提供できて,指導教員としてはこの上なき幸せです.
せっかくイブにゼミですからプレゼント交換しましょうよ,ということになり,各自1,000円以内で防災グッズを用意してくることとしました.「えー!本気ですかぁ?」「1000円もー?!」とか文句言いつつも,ちゃんと全員用意してきてくれました.この日は体調不良や卒論のフィールドワークで欠席者が10名くらいいましたが,集まりし21個.
くじ引き引いてワクワクしてるとこ.誰のが当たるかはわかりませんが,オープンした後に誰のかは言うルールです.
いよいよ交換開始.なにせ中身は防災グッズですから,皆さんしげしげと眺めて用途を学習.へえ,こんな防災グッズがあったんだ,とか,これ欲しかった,とか,いろんな声が聞こえてきます.
ちなみに,私が用意したのは防寒アルミシートの寝袋版(残留で活用してください),非常用トイレ(大木研で現在大流行中のウィルス性胃腸炎でも活用してください),チョコレートバー(非常食ではないので賞味期限普通です).トイレをしげしげと眺めるゆういちゃん.
おもしろいことに,この人からはもらいたくない!,とか言ってる人に限ってその人のが当たるんですよ.そういうケースがいくつかありました.「本当に1000円使いましたっ!?」が第一声のザキちゃん.きお先輩からの愛情こもったスリッパです.でも防災グッズでスリッパ選ぶってセンスいいと,私は内心うなりました.
個人的に一番うなったのは,『ダンゴムシに心はあるのか』という新書を選んだ丸山くん.電気料金支払わずに停電した自宅でプチ避難所体験をしたことから,手回し充電器で本を読むのがいいとの結論にいたり,今回のプレゼント選定となりました.しかも我らがダンゴムシ!その本を引いたのは家田くん.そんでその家田くんの選んだプレゼントを引いたのが私でした.
怒ってる.プレゼント指差して怒ってます.なんて言ってるかと言うと,「ワタシ,生理的にエビスさん好きじゃないの!」.もらったのがこれ.『生きるのが楽になる まいにち蛭子さん』.
まずいぞ卒業させてもらえないぞ,とか言われて焦る家田氏.フン.覚悟したまへ.
でもオフィスに戻ってからじっくり読んでみたら,すごいいいことおっしゃってました,えびすさん.黙々と読んじゃいましたよ.ありがとうよ,家田くん.
中身の集合写真です.学生たちは非常食はだいたい試食して,ミシュランみたいに星つけたりしてますからね,美味しいもの選んでますよ.1000円で本当にたくさん買えます,防災グッズ.自分じゃ買わないけど人にもらったら嬉しい物の最たる例じゃないですか,防災グッズ.(本当はそれじゃいけないんだけど.)だから誰かのプレゼントに,ぜひ選んであげてくださいね.どんな時でも命を守っていてほしいという願いを込めて.