川越市の校長を対象にした防災研修
- 大木聖子
- 2018年7月24日
- 読了時間: 2分
教員研修シーズンの到来です! 夏休みも学校の先生方は忙しく研修を受けています.私が講師をする防災研修の受講者ののべ人数は,おそらくひと夏で2000〜3000人です.防災教育への需要の高さを感じます.
そんな多くの研修の中で,今年度ひときわ珍しい教員研修がありました.埼玉県川越市さんです.通常は市内で希望する教員とか,各校から必ず1名参加とかいったルールで行いますが,川越市は今年,必ず校長(やむを得ない場合は教頭)が出席すること,として実施しました.
それも,3時間です.単なる座学だけでなく,ワークシートを使った活動や近隣校でグループになってのディスカッションなども行われました.

ワークショップは最近大木研で注目しているナラティヴ・アプローチを導入しました.もともとは心のケアや看護の分野で活用されている手法ですが,大木研ではこれを防災教育や教員研修に応用しています.(詳細はまた関連のブログをごらんください!)
架空の小中学校が被災した瞬間の情景をあらかじめ私が綴っておいて,研修中に読み上げます.地震の強烈な揺れの様子,その時の子どもたちの様子や先生の心情,揺れが収まったときの子供たちの不安な表情...そこから普段の避難訓練どおりにいかない事態がつぎつぎと起こります.当然です.普段の避難訓練はおよそ現実離れした形骸化したものがほとんどだからです.
このあと,自校や地域のリスクについて考え,グループで共有し合います.近隣校がすでに知見を持っている場合もありますし,他校の先生が口にしたことで重大なリスクに気づく場合もあります.
その後は全体で共有し,質疑応答タイムとします.
この日は,学校長の集まりだったこともあり,クラスの児童ひとりひとりに対する心配よりは,発災時の指示系統や地域との連携についてのご意見が多く出ました.
このような研修を通して見えてきたリスクをいかに管理するかを学校全体で考え,それが実際に機能するか確認するための避難訓練(本来の避難訓練はこういうもの!)につながることを願っています.川越市さんでは,実際に何校かが訓練の改善に向けて動いてくれています.




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