当該クラスの子供たちが写っている、日常生活や通常授業時の写真を用いて、自ら周囲の危険を判断する視点を獲得するのが「写真で危険さがし授業」です。
子供たちは、自分が写っている写真の中で、地震発生時に危険なものを探し、「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」という “3つの「ない」” がどこで守られるかを確認します。
また実際に机の下に入ったり、机がない状況下での身の安全の確保を行ってみたりします。
※3つの「ない」については、「サルとダンゴムシのポーズ」も合わせてご参照ください。
地震ショート訓練
上記の写真授業を実施した後、緊急地震速報の報知音を活用して実際に訓練を行います。
この際、なぜそこに身を寄せたのか、他にどんな危険がありえたか、などをクラス全体で振り返ることに時間を割き、校庭への集合などは割愛します。
教室での授業中だけでなく、給食の時間、掃除の時間、特別教室での授業中というように、シチュエーションを様々に変えて取り組むことで、子供たちは「状況に応じて主体的に判断する力」を獲得していきます。
写真で危険さがし授業(写真授業)
子供たちの「生きる力」を高めるために、写真授業や地震ショート訓練を活用していただけると大変嬉しく思います。
また、よろしければ、実施してみての感想や改善してほしい点などをこちらのフォームよりお送りいただけますと幸いです。
大木聖子准教授による授業のようす(動画)
こちらの書籍でも詳しく学ぶことができます
関連ブログ
授業の流れ
子供たち自らが様々なシチュエーションで危険を即座に判断し身を守る練習をすることで、地震発生時に教員からの指示を待たずとも子供たち自身の判断で身を守る能力を習得できます。
さらに、訓練を通して身に付いた力は、学校内に限らず登下校中や自宅での地震発生時にも活かされていることが、いくつもの実践校から報告されています。
ダウンロードできる資料
1.学習指導案およびスライド
-
学習指導案(写真授業・地震ショート訓練)
-
授業用スライド(写真授業)
2.授業準備に必要なもの(写真授業用)
-
動画(東日本大震災)
-
危険さがし用のマーク