山田
こんにちは!大木研究室のやまけんこと、山田です。
先日研究室ではオンラインでファーストレスポンダーの練習を行いました。「オンラインでどうやって心肺蘇生の練習するの?」という疑問はあるかもしれませんがそれについては茜さんから説明がありますので茜さんお願いいたします。
茜
はい!現役救急看護師で大木研と二足のわらじを履いてます、茜です。
ファーストレスポンダーとは「第一応答者」、傷病者にはじめに接して、救急隊などの医療専門家につなげる役割を担う人です。災害時ももちろんですが、普通に生活していてもいつ具合の悪い人に出会うかわかりません。
「突然目の前で人が倒れたどうしたらいいの?なんか怖いし不安!」
そんな不安を解決すべく、ファーストレスポンダー班は知識(なぜその人は倒れているのか、BLSの流れ、心理的な障壁、AEDはどこにあるのか、もしも自分が倒れたときのための携帯電話の機能)・技術(胸骨圧迫の練習をしよう)・練習(ロールプレイ)を盛り沢山に趣向を凝らして指導を実施してみました。
「え?家でどうやって胸骨圧迫の練習するの?」
なんとペットボトルで心肺蘇生訓練という方法があるのです!
ペットボトルの大きさは成人の胸骨の大きさと同じくらいで、この方法で、全国どこにいても胸骨圧迫の練習ができるというわけです!
やまけんファーストレスポンダー練習、実際やってみてどうでしたか?
山田
実際にやってみると想像より最初の一言の壁をがありました...。「大丈夫ですか?」って声かけることへの抵抗感と声を自分がかけて何ができるのかという不安が一気に襲ってきます。知識では声をかけてAEDを使うというのが最善だとわかっているのに...!!
そこで気付いたのは「日頃からの練習」が何よりも大事だということです。さっと行動に移すためにはただの知識ではなく仮に練習とはいえ行ったことがあるという経験が大切なのだと感じました。
使わなくて済めば幸せな経験ですが、いつ起きるかはわかりません。目の前で倒れるのは、赤の他人かもしれませんし、友人や家族かもしれません。そんな状況に出会ったとき後悔しない選択を選べるような人になりたいと強く思う授業でした。
茜
心配蘇生は義務ではありません。もし最善を尽くしたとしてもその人が助かるとは限らないし、助からなかったからと言って善意で救助をした人の責任ではありません。しかし、小さな勇気が救う命があることもまた事実です。みんなの大切な人が目の前で倒れたときに、「自分にできること」の引き出しを増やせたなら嬉しく思います。
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